フランスのパリモーターショー2008で新たな試みとして、展示車両の横に「CO2排出量のレベル」が表示されるようになり人々の注目を集めた。
フランス政府-エコロジー・持続可能な開発国土整備局が2007年12月に定めた環境インセンティブ税制に沿って算出されたもので、1km走行単位で排出されるCO2排出量をg/kmでA〜Gまでの7段階評価で表記したものだ。しかも表記は色別で表示される。
フランス政府の環境インセンティブ税制は、新車購入の際にCO2排出量の少ないクルマを購入したときは奨励金が支払われ、逆にCO2排出量が多い新車では追徴金を徴収される仕組みになっている。
| CO2排出量のレベル段階と色分け表示 |
| 段階評価 | レベル評価 | 税制評価 |
| 1-レベルA |
100g/km以下 |
1,000ユーロ(14万円)の奨励金 (1ユーロ=140円換算値) |
| 2-レベルB |
101〜120g/km |
700ユーロ(9万8,000円)の奨励金 |
| 3-レベルC |
121〜129g/km | 130g/km以下では200ユーロ(2万8,000円)の奨励金が支払われる。 |
130〜140g/km | レベルDと同じく奨励金・追徴金ともに発生しない。
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| 4-レベルD |
141〜160g/km |
奨励金・追徴金ともに発生しない。 |
| 5-レベルE |
161〜165g/km | 200ユーロ(2万8,000円)の追徴金 |
166〜200g/km | 750ユーロ(10万5,000円)の追徴金 |
| 6-レベルF |
201〜250g/km |
1,600ユーロ(22万4,000円)の追徴金 |
| 7-レベルG |
250g/km以上 |
2,600ユーロ(36万4,000円)の追徴金 |
パリモーターショー2008での展示車両では、
1-レベルA/100g/km以下、 ドイツDaimler社「Smart」ディーゼルモデル(88g/km)
トヨタ「iQ」(99g/km)
2-レベルB/101〜120g/km、 ホンダの「シビックハイブリッド」(109g/km)
スズキ「ALTO」(103g/km)
CO2排出量レベルで言えば当然ながらクルマのエンジン排気量や車両サイズが左右することになるが、このような取組は欧州の自動車市場全体を小型車志向へと流れを加速させている。
自動車の車種をセダンで見ると、
Bセグメント/レベルCが普通。
Cセグメント/レベルD、Eが多い。
Dセグメント/レベルD、Eが多い。
このような流れの中で大排気量のスーパーカー生産するLamborghini社やイタリアFerrari社はどうかと言うと標準はレベルGだが、ドイツPorsche社はレベルFを標準化することで他の自動車メーカーとの差を強調している。
こうした流れのなかで自動車メーカー各社は「環境ブランド」と称するブランド化も登場している。
日本でも環境に対応したエコカーには政府だけに留まらず各自治体レベルでも導入に対して補助金を支給するなど行っており、今後はCO2排出量を基準とした自動車の税制が変わる可能性を秘めている。
ただし、CO2のレベルとカラー表示については混乱を招かないためにも今後、世界標準規格のような統一規格を採用するような検討が望まれる。