ついに東京モーターショーで一般公開する三菱自動車のコンセプトカーアイミーブスポーツは無線充電とプラグインが可能な電気自動車(EV)で、3車種を発表。「i MieV SPORT」のベースである「i MeiV」は、家庭用電源から充電できるプラグイン機能と急速充電ができる(EV)だ。キャブフォワードのデザイン採用により、運転席が前進した形も独自の可愛らしさがある。新世代電気自動車「i MiEV」は欧州では「i−EV」のネーミング。
《無線充電とは》
ガソリンスタンドに変わる電気を充電する特定の駐車場に、あらかじめ送電装置を埋設し電気自動車の車体にある受電装置にマイクロ波で電力を送電することで、プラグインハイブリッド(PHEV)カーのように電源コードが必要なく、コードを接続する手間も省略できる。家庭用電源の200Vでフル充電すると、約8.5時間かかり、深夜電力を使用すれば9分の1以下になり経済性でも優れた車だ。「プラグインハイブリッド」からさらに前進した「コードレス充電」と言えばいいだろうか。三菱重工業との企業連携で実現したもので、今後さらなる連携や共同開発、協業が急がれる。
iMiEV SPORTはほかにも隠された力を持ち、そのひとつは天井部分に埋め込まれた太陽電池を使って、1週間で約20q走行可能(電池容量の10%分)な電力を蓄電する。この太陽電池には非Si系のCIS(セレン化銅インジウム)を使用することにより発電のときの効率を約13%効率化しているとされるが、さらなる効率化が実現すれば太陽エネルギーの有効活用により走行距離の伸長が可能になる。
さらにアイミーヴは車両前部に2つの小型風力発電機のよるエネルギー回生を行うファンが取り付けられており、前輪左右のは2つのインホイールモーター、後輪にはアイミーブと同じシングルモーターが搭載され運動性能を高めている。
E-4WD(Electric powered 4 Wheel Drive)システムという電子制御方式を採用することで可能になったという。
車両フロント左右のモーター出力は20KW、リアモータは47KWと強化されている。
《i MiEV SPORT(アイミーブ スポーツ)》では、2009年に先行発売予定の電気自動車(EV)「アイミーブ」と比べると車体のボディにはアルミニウム合金が使用されていて車両重量が110s軽量化され車重は970kgとなり、より走行性能が高くなり自然環境にも高い配慮がなされている。
すでに北海道のテストコースで試験走行も行われており、最高時速180キロメートル、1回のフル充電で走行できる距離は200qという性能をもつiMiev Sport、今回の東京モーターショーではこの実験車両が世界初の披露となる一般公開を待つ。
| 三菱「i MieV」と「I MieV SPORT」の主要諸元を比較 |
| 「i MieV」 | 「I MieV SPORT」 |
| 全長(mm) |
3.395mm | 3.450mm |
| 全幅(mm) |
1.475mm | 1.600mm |
| 全高(mm) |
1.600mm | 1.400mm |
| 車両重量(kg) |
1.080kg | 970kg |
| ホイルベース |
| 2.550mm |
| トレッド(F/R) |
| 1.405/1.405mm |
| 乗車定員 |
4名 | 2+2名 |
| モーター(種類) |
永久磁石式同期モーター | 永久磁石同期モーター (フロント:インホイールモーター、 リヤ:シングルモーター) |
| 最高出力 |
47kw | フロント:20kw×2、リヤ:47kw |
| 最大トルク |
180N・m | フロント:250N・m×2、 リヤ:180N・m |
| 最高回転数 |
8500rpm | |
| バッテリー(種類) |
リチウムイオンバッテリー | リチウムイオンバッテリー |
| 総電圧(V) |
330V | 330V |
| 総電力量 |
16kWh | |
充電/急速充電器 (3相200V・50kW) |
30分で80% | 30分で80% |
家庭用電源 車載充電器 |
200V・15A/7時間で100% 100V・15A/14時間で100% | 200V・15A/8.5時間で100% 100V・15A/17時間で100% |
| 1充電走行距離(10.15モード) |
160km | 200km |
| 最高速度 |
130km/h | 180km/h |
| 制御装置 |
インバーター制御 | インバーター制御 |
| 駆動方式 |
後輪駆動 | E(Electric powered)-4WD |
■世界初公開の《Concept-ZT》大型セダン
全長4,950mm、排気量2.2ℓディーゼルエンジン
(最大トルク400N・m、最高出力140KW)、
(Twin Cletch SST)デュアルクラッチ式変速機、
(S-AWC)電子制御式4輪駆動システム+横滑り防止装置搭載
■《Concept-cX》小型SUV、1.8ℓディーゼルエンジン搭載
全長4100×全幅1750×全高1550mmのボディサイズ
ホイールベース2525mm、
排気量1.8Lディーゼルエンジン搭載、
《電気自動車、プラグインハイブリッド車に搭載する高性能電池の問題点は》
今後の自動車産業はこの高性能電池を開発し実用化したメーカーが次世代車を制するといわれるほどバッテリーの開発は激化するものの、携帯電話に使用されているリチウムイオン電池では事故も報告されており不安材料も残る中で問題はないのか?
○原料となるリチウムの確保が必要。
すでに世界中の商社や企業はこの原料のリチウム確保のために熾烈な争奪競争が水面下で始まっている。約70%を南米チリから輸入している日本も、世界的に自動車用の大型電池の生産が始まると品薄となり輸入価格の高騰もありうる。
○リチウムオイン電池の安全性は?
「電池寿命10年、走行距離15万q」という課題を自動車メーカー側は電池メーカーに与えたが、はたしてその課題を電池メーカーはクリアーできたのか。
○車両価格はガソリン車なみの価格にできるのか?
非常に高価な大型リチウムイオンバッテリーは安価に供給可能?
自動車メーカー側は大量生産によって価格を下げることは可能だという。
○普及の可能性は?
ガソリンスタンドに変わる充電コンセント設備を完備した電気自動車(EV)用のスタンド、もしくは駐車場が必要になるが、このインフラ整備に普及の加速化には不可欠となる。
○太陽エネルギーの可能性
各社とも水面下ではエネルギーの有効利用のために、熾烈な競争と研究がなされているが今後「太陽エネルギー」を利用した非Si系太陽電池の開発も同時進行形で行われるのを暗示させるかのような三菱自動車のアイミーブ。

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