プラグイン・ハイブリッド車は日本が有利か!

プラグインハイブリッド車に関する大阪大学大学院工学研究科客員教授 西村 陽氏による、興味深い記述がありましたので氏の著述を引用させていただきながらアメリカでのプラグインハイブリッド車事情をお知らせしてみたいと思います。

米国では近年[プリウス・プラス]というキットが、ホームセンター等で燃料の高騰などでブームだとか。
これはトヨタ・プリウスに装着することで、ガソリンエンジンとモーターを共用して走行するハイブリッドカーを、プラグインハイブリッド化して家庭用電源から夜間電力を利用して充電することでガソリン燃料のコスト削減を行うもの。

だがCO2の排出削減などの地球環境問題について言及するならば、アメリカでははなはだ疑問点がある。

普通自動車がガソリンをエネルギーとして使用する場合、約15%が走行用に使用され、約85%は排熱や摩擦に変わってしまう(ただし、走行するクルマの燃費による)。
1ℓあたりで15km走行する燃費のクルマが1km走るのに159gのCO2を排出することになる。その一方、発電した電気を送電線で送り、電池に充電そてモーターで使用するまでの効率は75%程度で、ガソリン車より高い効率である。


ただし問題は、発電する電気の燃料に何を使用したかでCO2の排出量は変化する。電気を1kWh発電するときに排出されるCO2は、発電所の建物の建設工事から全て足し算したとして、石炭火力では975g、天然ガスは519g、太陽光53g、原子力22g。


クルマを1km走行させるためには効率75%で0.17kWが必要だから、電気走行の場合のCO2排出量は石炭火力166g、天然ガス88g、太陽光9g、原子力4g。

ガソリン車(Co2,159g排出)と比較すると、石炭火力166gはより排出量が大きいことになる。
米国では夜間電力の多くは(地域によっては全て石炭発電がおこなわれている。)
天然ガス価格が暴騰しているので、石炭火力に依存している。
以上のことからしてプリウス・プラスを利用したプラグインハイブリッド車が地球環境に必ずしも良いとは言えない。


しかもプラグインハイブリッド車がCo2排出量を大幅に削減するという最大の特徴を発揮するためには、

1・一日あたりのクルマの走行距離が短いこと。
  (走行距離が長いほど再充電の必要性が高まり、ガソリン消費の比率が高まりCo2が減少しない。)

2・走行する地域に坂が多い(もしくは、存在する)こと。
  (ハイブリッド自動車の一番の特徴は下り坂でのブレーキ使用時のエネルギー回生で、エネルギーを電池に戻すことにある。)

3・深夜電力の発電にCO2排出が少ない発電方式であること。
  (当該地域もしくは、当該国の原子力発電の比率が重要になる。)

世界中でこれらの条件を満たす国は、通勤電車の利用が多く、各都市に高低差があり、原子力発電が健在な日本が有利だと思われる。
(大阪大学大学院工学研究科客員教授 西村 陽氏のレポートより引用させていただきました。)


いかがですか、西村教授のこのレポートは非常に興味深いものだと思われませんか。


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