エタノール燃料「E85」を使用できるエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたコンセプトカーを第78回ジュネーブ・モーターショーにて発表した。
GM社の次世代ハイブリッドシステムを採用し、排気量1.4Lの連続可変バルブタイミング機構付き直噴ターボエンジンと組み合わせ、ルーフには太陽電池を搭載し日立ビークルエナジー製Liイオン2次電池には減速時のエネルギ回生を蓄積するほか、太陽電池でも充電する。
このコンセプトモデルは若年層ユーザー向けに製作され、今回世界初登場となる。
| Saab社「9-X BioHybrid」、主要諸元 |
| 燃料形式 |
E85を使用した場合 | ガソリンを使用した場合 |
| 形式 |
HEV | HEV |
| 搭載電池 | Liイオン2次電池 | Liイオン2次電池 |
| モータ | ジェネレータ採用 | ジェネレータ採用 |
| エンジン形式 |
形式 | 直噴ターボエンジン | 直噴ターボエンジン |
最高出力 | 147kW(203PS) | 147kW(203PS) |
最大トルク | 280N・m/1750〜5000rpm | 280N・m/1750〜5000rpm |
|
予測燃費 | 15.6km/ℓ | 20.4km/ℓ |
CO2排出量 | 105g/km | 117g/km |
| エンジン圧縮比 | 10.2:1 | 10.2:1 |
ただし、表でもわかるように燃料をガソリン、E85、どちらも使用できるようにしたためかガソリン使用時に比べて燃費は悪化するが、CO
2排出量は低減できる。
これは燃料使用をE85用に最適化しているため、出力が落ちるという。
リチウムイオン電池は荷物室の床下に設置され、モータはアイドリングストップ時のエンジン再始動や発進時や加速時のエンジントルクをアシストする。
●もう1台の「サーブ9-4Xバイオパワー」は、アウトドア志向のモデルで、2.0ℓバイオ燃料エンジンを搭載し304psを発揮し、サーブXWDシステム(4WD)が組み合わせられる。
若年層ユーザー向けのコンセプトといえるだけあり、今回はサロモンとの共同開発でスキー用品の
収納システムも搭載されている。
Saab社では2007年度においてヨーロッパでのバイオ燃料車の販売台数は対前年比で50%近く増加しており、今後ヨーロッパで販売される主要車種全部のモデルをバイオ燃料車に設定するなど、欧州で増加傾向にあるフレキシフューエル車(ガソリンとエタノールの混合燃料で走行する自動車)の分野でユーザー志向の精神、創意工夫、技術革新、環境保全をはじめとする社会的責務を遂行しつつ業界を主導している。

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